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西安の言葉遣いの特徴と日本との歴史上の関わり

 西安の言葉遣いの特徴として今月再度認識したことは、西安言葉遣いはやはり儿化が比較的多いということである。今学期の授業を担当してくれている先生のほとんどが西安出身の方なのだが、先生たちの中国語を聞いていて、儿化がよく起こるように感じる。先生によっては、教科書で儿化が起こっていないところに関しても、一般的に儿化して発音することが多いと儿化を教えてくれる。私の友達に青岛出身の友達がいるのだが、その子と話している時にあまり儿化が起こらないと感じ、あまり儿化しないよね?と尋ねたところ、本人も東北出身の友達は儿化が多いけれど、私は普通ではないかという見解だった。以前台湾に留学してした先輩のお話を聞いたところ、台湾では教科書で儿化が起こっていても、それをなくして練習するとのことだった。西安では教科書の儿化を消すどころか、儿化を加えて授業を行っているという点からも、やはり儿化が多い地域なのかなと感じた。  言葉遣いとは離れてしまうが、西安関連として留学していてよくあることについて書きたい。私自身道を歩いていると道を尋ねられたり、スーパーで買い物をしていると商品について尋ねられたりすることが割とある。中国全体の傾向なのかもしれないが、中国では日本に比べて自分で調べるよりも先に周囲にいる人に尋ねることが多いと思う。学校の敷地内を歩いているとき門の方向について今日も尋ねられた。また、スーパーでは多分老眼が原因で小さい字が見えにくいから、商品を一緒に探して欲しいと言われたことが何回かある。日本だったら、自分で携帯を使って調べたり、店員さんを探しに行って助けてもらったりする部分な気がするが、中国では違うのだなと感じている。尋ねられること自体は困らないのだが、時々自分の中国語の不足で助けられないことや難しいこともある。この点から日本との文化の違いを感じつつ、今後も自分のできることをしていきたいと思う。  日本との歴史上の関わりについて今月は、山上憶良という人物の作品について書いていきたい。彼は702年に遣唐使としてここ西安へ来て、大雁塔などを目にしたとされている。日本と西安とのつながりとして彼を取り上げた理由は、彼の作品には、遣唐使としての経験がいくつか反映されていることを知ったからだ。彼は、遣唐使として中国へ渡ったのち、再び日本に戻りいくつかの作品を残している。万葉集にも掲載されているのだが、有名な作品には、「貧窮問答歌」や「子らを思ふ歌」、「好去好来歌」、「老いらくの歌」がある。  渡航前の彼の作品は現存していないため、帰国後の作品のみ参照することにはなるが、彼の作品の中にはたくさん中国の影響を受けたものがあるとされる。具体的には、儒教的な思想や対句表現、漢語を多用した表現や仏教的思想などだ。彼の作品が収められている万葉集について言うと、一般的には自然美や恋愛に詠んだもの、貴族の雅などについて取り上げられることが多い中での彼の視点は他と異なっており、やはり西安に渡ったことが大きな影響を与えていることを感じさせる。遣唐使としてこれまでに空海や阿倍仲麻呂について取り上げたことはあったが、山上憶良も視点として面白いなと感じた。今回調べていく中で、「貧窮問答歌」と杜甫の「三吏」「三別」のテーマが類似していることも知った。今後はこの視点を取り上げるのも楽しそうだと感じた。  先月のレポート内容にあった西安の花の写真を載せておきます。

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中国語の言葉遣いの特徴と西安の食文化について

 留学生活が始まって、2カ月が経った。教科書も残すところあと半分となり、今学期がそろそろ終わりに近づいていることを実感している。この二ヶ月は本当にあっという間で、毎日大切に生活していかなければ、残りの留学生活もあっという間に終わってしまうのだろうと思った。  今月中国の友達と話している際に、「特种兵式旅游」という言葉を知った。話の流れとしては、私が去年の9月に中国にいった際に、約一週間で大连,上海,北京,吉林などいろいろな都市を回った話をしたところ、それは「特种兵式旅游」であると言っていた。特种兵式旅游とは、大学生が週末や休日を利用して、できるだけ短い期間でできるだけ多くの観光スポットを訪れることを指す。 特种兵とは、もともと特別な任務を遂行する軍隊の部門を指し、厳しい訓練と選抜を受け、高い戦闘スキルを備えている必要がある。そのため、インターネット上では、特定の分野で非常に強力で権力のある人物を指すために使用されたり、特种兵のような行動力や精神的資質を備えた人を表すために使用されている。特种兵式旅游という用法以外にも、「特种兵式观剧」,「特种兵式开会」,「特种兵式午休」(右から特种兵式観劇、特种兵式会議、特种兵式昼休み)という使い方もされるようだ。コロナ禍により旅行が制限されていた大学生たちのリベンジツーリングの精神が反映されており、特种兵式旅游に関連する動画は22億8800万回(2023年5月6日)に達し、2023年十大流行語の一つに選ばれるなど、「特种兵式旅游」が一気に人々の生活に浸透してたことが分かる。  西安の食文化について、今回は羊肉泡馍を紹介する。羊肉泡馍は羊肉泡とも知られており、西周の時代に起源の持つ料理である。柔らかく煮込まれた羊肉とスープに、細かくちぎられたパンが入っている。また、にんにくのピクルスとスイートチリソースを、自分の好みで加えることができる。羊肉泡馍は、昔、皇帝への献上品として考案されたもので、秦以前の古文書でも言及されており、長い歴史を持っていることがうかがえる。また当時は、儀式用の食べ物としてあげられていたようだ。近年では、1936年に西安で蒋介石のために羊肉泡馍を振る舞う晩餐会が主催されたようだ。その当時の見出しでは、「君欲竞选国大代,请客先吃羊肉泡」(国民会議に立候補したいなら、まず客に羊肉泡を振る舞いなさい。)であり、食文化は歴史と密接に関係しているようだ。実際に羊肉泡馍を食べた感想としては、羊肉の油とスープの汁を吸ったパンは、本来の食感を保ちつつも、柔らかく食べやすくなっていた。パンは時間が経つにつれて更に大きくなっていき、食べても減らず、長時間食べることができる。そのため、小鉢でついてくるにんにくのピクルスとスイートチリソースを加えることで違う味わいを楽しむことができた。

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西安(陝西省)の人々の方言について

時間が過ぎるのはとても早く、わたしの中国での留学生活もあと4ヶ月を切った。 今月は洛陽を観光した。洛陽ではまず、洛陽博物館を見学した。展示は想像以上に充実していて、特に北魏時代の仏教関連の資料が印象的だった。仏像や石刻には、当時の芸術や信仰の雰囲気がそのまま残っていて、教科書では知ることのできない「生の歴史」に触れたような感覚があった。また、展示の中には洛陽が何度も都になった理由を地理や風水、交通の観点から解説するコーナーもあり、「なぜ洛陽なのか?」という疑問に自然と答えが出てきた気がした。 そのうえで、西安との違いについても改めて考えることができた。西安はにぎやかでエネルギーにあふれた感じがする。一方、洛陽は西安ほどの都市規模ではないけれど、そのぶん落ち着いた雰囲気があり、歴史を静かに感じられる場所だと感じた。 また今月も西安(陝西省)の方言についても学んだ。陝西方言の中でも関西(西安、咸陽)で見られる音韻の特徴について調べた。 関中方言(西安や咸陽など)には、舌の位置によって区別される音、たとえば「zh」「ch」「sh」(舌尖後音)と、「z」「c」「s」(舌尖前音)とのあいだの音の境界があいまいになる現象が見られる。これは中国語音韻学で「平翘不分(píng qiào bù fēn)」と呼ばれており、舌を巻いて発音する音が、巻かずに発音される音に変化することを指す。 たとえば、「水(shuǐ)」のように、普通話では [ʂu̯ei̯] という舌を巻いた音で発音されるものが、関中方言の一部では [fei] のように、まったく異なる響きで発音される。このような音の変化は、舌の動きを簡略化することで発音をよりスムーズにするためであるらしい。

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中国語の言葉遣いの特徴と西安の食文化について

 留学生活が始まって一ヶ月がたった。西安に到着したばかりの頃は上着が手放せない寒さだったが、3月後半から4月にかけてだんだん暖かくなってきて、きれいに花が咲いており、春の訪れを感じている。  留学前に設定したテーマは「西安の言葉遣いの特徴と西安の食文化について」であったが、西安に限らず中国語の言葉使いの特徴や興味深いと感じた点について広く調べていきたいと感じたため、今月からは「中国語の言葉遣いの特徴と西安の食文化について」というテーマでレポートを書いていこうと思う。今月は授業で縁起のいい数字について触れていた。中国で縁起が良いとされている数字は「九」である。「永遠」を連想させる「久」と発音が同じことから、縁起のいい数字とされているそうだ。そのため、特に、恋愛、結婚、友情等の場面において、好まれており、恋人同士で花束を送るときなどは、9本、99本の花を送ることもある。また、中国では古くから、偶数を陰数、奇数を陽数とし、奇数が重なる日を「重陽」と呼び、祝っており、特に奇数の中で一番大きい数字である「九」が重なる、9月9日は「重陽節」として、縁起のいい日とされている。重陽節の間は、山を登ったり、菊の花を見たり、重陽の蒸菓子を食べありして無事を祈る。また、重陽節は、敬老の日でもあり、中国各地でお年寄りを見舞う様々な行事が行われるそうだ。私には馴染みがなかったが、重陽節は重陽の節句として、日本にも伝わっており、秋に旬を迎えるナスや栗を用いた料理を食べ、菊の花を楽しむという行事だそうだ。中国の文化を知る中で、逆に日本の文化を知り、日本の文化と中国の文化は古くから関わり合っていることが大変興味深いと感じた。他には、中国のSNSのコメント欄でよく「六」という数字が使われているが、これは称賛の意味で使われてる。なぜ「六」が称賛の意味になるのかというと、中国で数字を数える際の手の形に関係しているのだが、「六」を手で表す際親指と小指を立てる手の形になり、「グッドサイン」のような手の形になることが理由となっている。日本では、「8」が拍手の音と似ているため、拍手、称賛の意味で使われることがある。スラングを知ると若者が中国語をどのように捉えているのかが見えてきそうだと思い、興味深く感じた。   今月、「清明节」に関するイベントに参加し、そこで、「青团」を作った。4月5日前後は「清明节」と呼ばれる、墓に参って先祖を祀り、野山に出かけて春の遊びをする民間の祭日である。清明节の時期は、雨が次第に増えるため、雨季が到来する前に先祖が眠っている墓を修復し、整理し、草を刈り、土を盛らなければならない。そして供え物を並べて礼拝をし、先祖にご加護と平安を祈る。その際に「零食」(お菓子)として食べられているのが、「青团」である。青团は、もち米やヨモギ、あんこなどから作られている。イベントでは、実際に緑色の餅の中に、あんこを詰めて手でころころと丸めて作って食べた。日本で言う草餅や草団子のような感じだった。今回のイベントでは、あんこやごまあん、よもぎあん、卵の君の餡が用意されており、伝統的な青团の餡だそうだ。近年では、伝統的な餡の他に「バターカシューナッツ餡」や「ドリアン餡」など新たな餡も登場しておりインターネット上で話題になっているそうだ。伝統文化と現代文化の融合を感じて、とても興味深いと感じた。季節のイベントに参加すると、よりその季節や祭日の理解が深まるとと感じた。

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西安(陝西省)の人々の発音・方言について

私は西安に留学して、すっかり半年がたった。以前に比べてかなり中国語も上達したし、生活で不便を感じることはほぼなくなった。 今月も西安(陝西省)の人々の発音・方言について調べ、新たな気づきを得た。西安(陝西省)の人々の発音は、一貫して普通語に比べて鼻にかかったような発音になることがわかった。とくに、喉の奥を使う発音の時よりも口の前の方で発音する音の時にその傾向が強くなる。またshiという発音はシーというよりもスーといった発音になる。 今月は陝西省の教育に携わる方とお話をする機会があり、中国特に陝西省の教育の問題について考えるきっかけとなった。 一つの問題は進学の難しさである。中国でも高校入試と大学入試があり、国立公立の高校や大学に進学するためには、非常に高い成績が求められる。それが難しい場合、私立高校や私立大学に進学するしかないが、例えば私立高校では学費として3年間で400万円ほどかかり、多くの家庭にとって負担が大きい。専門学校という選択肢もあるが、それでも学費は決して安くはなく、結果として高校に通えない子供も少ない 二つ目の問題は親の影響である。日本に比べて親の意思決定が強く、留学などもかなり親を納得させる必要がある。また陝西省では、月収20万円を超えると比較的裕福な家庭とされるが、それでも子供を日本に留学させるには経済的に厳しい状況が多い。特に日本の私立大学に進学すると負担は大きくなる。また陝西省のような内陸では、沿岸部に比べて、伝統的な価値観が根強く残っていて、海外留学などに否定的な親も多い。家庭の意向によって留学を断念する場合がとても多いことがわかった。 これらの話を通して陝西省の教育に関する課題を深く理解することができた。

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西安(陝西省)の人々の発音・方言について

1月は期末テストが終了して春休みに入った。春休みの間に西安(陝西省)の多くの発音・方言に着いて学んだ。また多くの中国人と関わっていくなかで、西安の人々ではなく陝西省の北と南の地域の出身の人々に出会った。その方達に方言について質問したところ、陝西省の方言はたくさんあるが、同じ陝西省でも南の方と北の方でよく使う方言が違い、北の方では1番多く使われる方言として我滴妈呀(なんてこった)や咋接(どうすればいい?)で、南の方では啥子哦(なに?)だった。同じ陝西省の中でも使われる方言に区別があることを知った。また発音としては南の方ではfとhの発音の区別が他の地域に比べてないとわかった。ただし北の方の発音についてはまだ深くわかっていないため、これから調べていきたい。また西安のある中央の地域は歴史的な要因もあり、かなり発音が普通語に近いということもわかった。 また先ほどの方言についてインターネット上で調べてみたところ、スラングとしてインターネット上で使われているという結果が出てきた。しかしこの結果について陝西省の人々に質問したところ、そんな事実はないという回答だった。このようにインターネットの情報を鵜呑みにしてはいけないと感じた。 また太阳が西安では方言で日头と呼ばれていて、普通語ではri4tou2と読まれるが、西安ではer3tou2と読まれる。このように西安では方言として、rがerと発音されることが多く、他には热 re4がer4となることがある。 また西安では方言として达da2という語がよく使われるということがわかった。例えばお父さん(爸爸)を西安の方言で达と言う。これは爸爸よりもより親しい感じのニュアンスがある。またその他にも达は西安方言の語気助詞として文の強調の役割果たす。例えば没问题の西安の方言である么麻达(mo ma da)などにも达が用いられている

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西安(陝西省)の人々の発音・方言について

まずは前回の訂正をする。「我是中国人」「我是中国人吗」が陝西省、特に長安区の方言では「ウォーデスジョンゴウレン」「ウォーデスディジョンゴウレン」と発音されることがある。と書いた。しかし西安の人々に話を聞いているうちに「ウォーデスジョンゴウレン」「ウォーデスディジョンゴウレン」どちらも「我是中国人吗」の意味であることがわかった。しかしこのデス・デスディは日本語のです・ですかに間違いなく関係している。実際私がこの話を聞いた時、日本にもです・ですかという言葉があると、ある西安人に伝えたところ、「知らなかったのか?」というような反応をされた。 12月31日中国では新年を祝う行事が各地で盛大に行われていた。私が住む陝西省西安では、新年の夜、多くの若者が市の中心部にある鐘楼に集まり、カウントダウンを楽しんだり風船を飛ばすイベントが行われる。私もその賑やかな雰囲気の中に参加し、新しい一年の始まりを感じた。鐘楼のライトアップや新年を祝う人々の笑顔がとても印象的だった。 今月も様々な方言について学んだ。一つ目は快点儿(kuài diǎnr)→ 克利马擦(kè lì mǎ cā)という変化である。普通話で「早く」という意味の「快点儿」が、西安方言では「克利马擦(クリマーザー)」のように発音される。このような音変化は、陝西方言特有の音節省略や音韻の変化によるものだそうだ。 二つ目は鞋子(xié zi)→ hai(hài)という変化である。普通話では「靴」という意味の「鞋子」が、西安方言では「hai(hài)ハイ」と短縮される。 西安方言として語尾の「子(zi)」が省略されることがよくあるらしい。 三つめは「咥碗面(dié wǎn miàn)」という表現である。主に麺を食べるときに使われる。一般的には吃碗面というが陝西方言(特に西安方言)ではこのように話されるらしい。またニュアンスとしては麺食べましょう、といった感じらしい。これは西安は麺類の名産地として有名である事に由来すると考える。

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陝西省(西安)の人々の発音・方言について

11月も過ぎ中国での生活も三か月が過ぎた。だんだん寒くなり外出時にはダウンコートが必要になってきた。 今月は陝西省(西安)の人々の発音・方言・言葉遣いについて調べていく中で、日本語と陝西語が深い結びつきがあることに気が付いた。一つ目は「くるま」という言葉についてである。日本では「kuruma」と発音すると一般的に自動車を指す。しかし陝西省の長安区の農村では木製のリアカーのようなものを「kuruma」と発音する。 二つ目は「です」「ですか」という言葉についてである。「我是中国人」「我是中国人吗」は普通語では「ウォーシージョンゴウレン」「ウォーシージョンゴウレンマ」というように発音されるが、陝西省特に長安区の方言では「ウォーデスジョンゴウレン」「ウォーデスディジョンゴウレン」と発音されることがある。つまり日本語の「です」「ですか」は陝西省特に長安区の言葉に由来することがわかる。 かつて「くるま」や「です」「ですか」といった言葉が日本になかった唐の時代に、遣唐使が日本にこの言葉を持ち返ったため、現在でも日本ではこの陝西省の方言に由来する言葉が使われている。このことから日本語と陝西方言は深い結びつきがある。私はこのような1000年以上続く言葉の歴史に身近に触れ合っているという事実がとても驚いた。また今でも長安の時代からの言葉で中国ではもう使われなくなったような言葉が実際に使われているという事実に衝撃を受けた。 また日常生活の中でもある方言を見つけた。ある路上で蜜柑を売っている店から「シャンラヘン」「シャンラヘン」と聞こえてきた。このことについて尋ねてみたところ「シャンラヘン」という音の正体は「香得很」「香得很」であり普通語では「シャンダヘン」と発音される。つまり陝西省の方言で「得」は「ダ」ではなく「ラ」と発音されるということが分かった。

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西安の言葉遣いについて、また日本との歴史上の関わり

今月の学びについて、まず西安の言葉遣いについて記述する。寮母さんから聞いた話によると、陝西省の方言はやはり北京方言に近く、実際に陝西省の方言を話す人々も北京の方言であれば聞いて理解することができるそうだ。

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陝西省(西安)の人々の発音・方言について

この一か月の間、多くの陝西省(西安)の人々の発音・方言について学んだ。 一つ目は饿についてだが饿は普通語では第四声で発音されるが陝西省の方言では第二声で発音され、加えて普通語ではウーというような音だが、陝西省の方言ではングーというような音になることが分かった。二つ目は你であるが普通語では第三声ni3で発音されるが陝西省の方言では第四声ni4で発音される。またこの発音は西安より西側の町で多く聞くことができる。三つ目は都坐であるが陝西省では坐を単体で使う場合、普通語と同じく坐はzuo4と発音されるが、都坐の場合坐がzou4と発音されるようになる。これは陝西省のご飯屋さんなどでよくこの発音を聞くことができる。四つ目は我についてだが普通語ではwo3と発音されるが陝西省の方言ではe4と発音される。これは普通語とはかなり異なっていることがわかる。五つ目は喜欢についてだが普通語ではxi3huan1と発音されるが、陝西省の方言ではxi4huan3と発音される。 よって普通語では我喜欢你はwo3 xi3 huan1 ni3 と発音されるが、陝西省の方言を話す人々はe4 xi4 huan3 ni4 と発音する。人によってどの単語に強く方言が現れるかは変わってくるが、陝西省の方言がとても強く身についている人はこのような発音になるだろう。 また私はこの一か月間、陝西省(西安)の人々の発音・方言についてだけでなく、アスペクト助詞・語気助詞の了を中国人はどのような感覚で使うかについても調べた。 語気助詞・アスペクト助詞と考えながら了を使用するよりも、この写真の①のように、橋をもうすぐわたるとき、ご飯をもうすぐ食べるときなど、動作をもうすぐにする時には、我过桥了、我吃饭了のように了を文章の末尾につける。また動作が完了した場合はこの写真の②我过桥了③我过了桥のように、末尾に了を置いても動詞の後ろに置いてもよい。ただし②のように末尾に了を用いる場合は動作の前に已经、刚刚などの動作が完了したことを強調する単語を置かなければならない。中国人はこのような感覚で語気助詞・アスペクト助詞の了を使っていることが分かった。しかし感覚的な部分であるため、さらにきちんと言語化できるようにさらに研究していきたい。

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岩手と台湾の慣習法について⑪

 24日、屏東の山間部に行ったところ、台湾の蚊である「小黑蚊(シャオヘイウェン)」に足を数十か所刺された。この蚊は刺されると強烈な痒みに襲われる。本日11月2日時点で既に9日経っているが、未だに痒い。シャワーを浴びているときは刺されたところが痛み出す。24日当日、私は山間部にワンピースを着て行ってしまった。それにより刺されてしまったのだろう、非常に後悔している。五日ほど前病院に行き軟膏をもらったが、もうすぐ使い切りそうである。台湾の蚊は恐ろしいということを身をもって知った。  24號去屏東的山上的時候,被小黑蚊叮得很慘,小黑蚊是一種台灣的吸血昆蟲。被這個蚊子叮會非常癢。從那天起,雖然已經過9天了,但還是很癢。洗澡時被叮的地方會痛。那天我不小心穿著洋裝去山上,因此被蚊子叮了,非常後悔。大概五天前我去了看醫生,醫生給我的軟膏快要用完了。透過自己的經驗,我終於理解台灣的蚊子太可怕了。  今回は台湾の「中秋節(ジョンチウジエ)」について述べたい。今年は旧暦の8月15日にあたる9月17日が中秋節であった。日本にも中秋節はあり、お月見をするのがメインイベントであろう。しかし、台湾の中秋節は日本とは少し異なっている。  這次我想陳述台灣的中秋節。今年的中秋節是農曆8月15號的9月17號。日本也有中秋節,我們以欣賞月亮為主。不過,台灣的中秋節跟日本的不太一樣。  中秋節の数日前、何人かの方から沢山の月餅(ユエビン)と二つの文旦(ウェンダン)をいただいた。月餅とは日本でいうところの饅頭のようなお菓子である。丸い形は家族団らんや幸せを表しており、家族みんなで食べることで、円満で幸福な家庭を築けるようにという意味が込められているとのことだ。文旦とは日本にはないもので、15センチくらいある大きめの果物である。おそらく日本にはないだろう。また、当日は町のあちこちで焼肉をしている人を見かけた。これは、台湾の中秋節における一つの習慣で、1980年代、焼肉のたれを販売している会社が「一家烤肉萬家香(一家が焼肉をしているとみんなしたくなる)」というスローガンを用いてたれを宣伝したことがきっかけだという。  中秋節的前幾天,有些人给我蠻多個月餅和兩顆文旦。月餅是像日本的饅頭一樣的零食。圓圓的形狀代表全家團聚和幸福,希望全家一起吃月餅的行為譲家庭變成既圓滿又幸福。日本没有文旦,15公分的水果,一種很大的水果,恐怕日本沒有。再者,中秋節當天,街上到處都看得到烤肉的人。這是一個台灣的習慣,這個習慣的由來是,1980年代,賣烤肉醬的公司用口號叫做「一家烤肉萬家香」來宣傳他們的商品。  この焼肉の件を知って、慣習とは一体何なのだと思った。以前紹介したような、現地の宗教に関係のあるような事柄から慣習になったものもあれば、このように最近のコマーシャルがきっかけで慣習になったものもある。古来より慣習の由来は案外適当なのかもしれないなと感じた。  通過這個烤肉的一件事,我覺得到底風俗習慣是什麼。風俗習慣當中,有些是與宗教相關的事情變成一個風俗習慣像以前我介紹的,相反地,最近的廣告變成一個風俗習慣像這次介紹的一樣。我覺得從前風俗習慣的由來是比想像中還隨便。

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陝西省 西安の人々の発音や生活について

西安で生活をして一ヶ月が経過した。西安の人々発音の中で気になったものがある。それは西安の田舎の方に行った時に100をyi1bai3と言うのではなく、yi1bei3と発音をしていた点である。これを中国人の友人に問い合わせたところ、これは陝西省などの田舎の方ではよく起こりうる方言であることがわかった。また重慶出身の中国人と四川出身の中国人に陝西省の方言について質問したところ、やはり陝西省の方言を話す人(高齢の方など)の言葉を全て理解することはできず、何となくで理解しているということがわかった。

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中国から学び取れる言語教育及び文化⑧

今学期の中旬から新学期が始まった。今学期は「中国語読解」「中国語文化」といった科目は同じだが、新たに新設されたE班に振り分けられた。難易度も前回在籍していたD班よりも上がり、似たような表現の使い分けが重要になってきた。特にこれは「介子」と呼ばれる、英語における前置詞の働きに近い品詞において重要だと感じる。

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西安の人々の発音や言葉遣いについて

私は西安で2週間ほど生活してみて、西安の人々の発言や言葉遣いを学んだ。これは西安特有ではないかもしれないが学校では店員を呼ぶ時に服务员と呼ぶと習ったが、実際には你好の方が自然であるという点である。他には陝西省独自の発音として、例えば麻辣烫は普通語のようにma3la4tang4と発音されずに麻辣烫の烫が強調されて、tang4が一声に近い感じで、さらに少し短く読むことがわかった。我在西安生活两个星期、学了西安人的发音和怎么用词语 第一次是在日本的学校让我教叫服务员的时候说“服务员”但是在中国实际上说你好比服务员很自然 还作为陕西省独特的发音、例如麻辣烫发音是不像普通话的发音。在陕西省麻辣烫的被重读、还有听起来像一个声,读的时候一会儿短。

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岩手と台湾の慣習法について⑨

8月18日から23日にかけて日本に帰国した。予定が沢山あり忙しかったが、日本の食べ物を食べることができてよかったと思う。26日から語学学校、9月9日から大学の授業が始まるので今学期も頑張るつもりだ。大学の授業は何の科目を履修しようか迷っているが、興味のある科目はできるだけ履修しようと思っている。前の学期と今の学期を比較して中国語の能力はとても向上したはずなので、授業に参加するのが楽しみである。  我從8月18號至23號回去日本了。雖然那時候因為我行程滿檔,很忙了,可是我覺得還好能吃日本的食物了。語教中心的中文課從8月26號,大學課從9月9號會開始,這學期也會用功的。我還沒決定修哪一門大學課,不過我打算對什麼課有興趣就盡量修什麼課。跟上學期的我的中文能力比起來,這學期的應該進步很多了,我很期待參加課。  以前ホール先生より「歩きながら食べてはいけない」というものは慣習法になるかというコメントをいただいた。私自身は、これまで触れてきた慣習法を踏まえて、日本の場合はその決まりが日常生活に関わることであり、かつ民衆に神様や霊などの超常現象に対する信仰心があればあれば慣習法になると考えていた。(青文字の部分だけなぜかリンクのようになってしまっております。)  しかし、教授にご意見をお伺いしたところ、そうとは限らないとお答えいただいた。科学に基づいていないような慣習法でも、現在では科学的に正しい内容の慣習法も存在する。そのため、その決まりが慣習法になる要件に科学的根拠があるかないかは関係しない。この「歩きながら食べてはいけない」という道徳的なルールにも、もしかするとなにかしらの非科学的な要素が関係している可能性がある。このルールは慣習法になりうるだろう。  之前Hall老師留言問了我「不要一邊吃,一邊走路」會不會變成一個習慣法嗎。根據我所知道的習慣法,我認為在日本的話,如果那個習慣法關係到日常生活,而且如果民眾信仰神明,靈等超自然現像的話,那個規定應該變成一個習慣法。不過我向教授請教這個問題,他回答那不一定了。雖然有的習慣法看起來沒有科學根據,可是當代那些習慣法有科學根據。因此那個規定會變成習慣法的條件有沒有科學根據不相關的。這個規定叫做「不要一邊吃,一邊走路」也可能某物科學根據。這個規定好像變成習慣法。  インターネットでも高雄の風俗習慣について少し調べてみたが、ヒットした情報は観光に関するものや風俗店に関するものであり、私が知りたい情報は見つからなかった。そこで今回は台湾の「鬼月(グイユエ)」について述べようと思う。鬼月とは、旧暦の7月にあたる期間を指し、今年は8月4日から9月2日である。旧歴7月1日は地獄の門が開く(鬼門開:グイメンカイ)日とされ、このとき好兄弟(ハオションディ)と呼ばれる鬼が門をくぐってこの世に現れる。この鬼たちは食事を要求するため、お供え物を準備しなければならない。もし鬼たちが満腹にならなければ祟られる1)。また、7月31日に門は閉じる(鬼門關:グイメングアン)。  一般的にはこの期間にはいくつかのタブーがあるといわれている。例えば、家を買ってはいけない、車も買ってはいけない、結婚してはいけない、夜遅い時間に外に出てはいけない、壁に寄りかかってはいけない、洗濯物は日が落ちる前に取り込まないといけない、などである。これらのタブーの他に「海辺に行ってはいけない」というものもある。この慣習法について次回考察したい。  我也在網路上找個資訊關於高雄的風俗和習慣了,不過找到的資訊都是關於觀光的和風月場所的,我找不到我想知道的。因此我想要這篇論文中陳述台灣的鬼月。鬼月指是農曆7月,今年的從8月4號到9月2號。農曆7月1號視為鬼門開,那時鬼叫做好兄弟會經過門出現人間。因為這些鬼對我們要求食物,所以我們需要準備供品。如果好兄弟們吃不飽的話,我們會被他們詛咒的。另外,7月31號 視為鬼門關。一般來說,這段期間有「不要買房子」,「也不要買車子」,「不要結婚」,「不要出門到深夜」,「不要靠在牆上」,「要日落以前把衣物拿進家來」等一些禁忌。除了這些禁忌,還有一個習慣法就是「不要去海灘」。下次我會考察這個習慣法。 参考文献 (1)鈴木清一郎『台湾旧慣冠婚葬祭と年中行事』南天書局有限公司 1934年12月初版発行

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